『separation』市川拓司
- 作者: 市川たくじ
- 出版社/メーカー: アルファポリス
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: 単行本
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ちょうどこの本を読んでるときにテレビに出演という素晴らしいタイミング。
この『separation』が彼のデビュー作で、ネットで連載されてた『VOICE』も
収録されてる。
どちらも井上悟と五十嵐裕子の2人の物語。
『VOICE』は最後でものすごく悲しい結末になっていて、読み終えた時はかなり
落ち込んだ気分になってしまった。『separation』も悲しい終わり方だけど、
そこからは前向きに生きていける強さを感じた。
ところで、この2つの物語は人物や舞台の設定などがよく似ている。
更にいうなら『いま、会いにゆきます』の巧と澪の設定とも似ている。
勤め先だとか、出てくる犬の名前だとか・・・etc.
しかし、肝心のSFの部分はどれも違う趣向になっているので、結果としてはやはり別の
お話となっている感じ。
『VOICE』〜『separation』〜『いま、会いにゆきます』という執筆の流れで
確実に話の完成度が高められていったと言えるのでは。