5日目 人生初Calcio

イタリアではサッカーの事をCalcio(カルチョ)と言います。(知ってるか)
そしてセリエAというのはイタリアの1部リーグのこと。世界でも有数のレベルのリーグ。
そんなCalcioが見たくてわざわざ日本からイタリアまでやってきたのです。
そして、今日、生まれて初めてのCalcio観戦。Inter対Romaの試合。
場所はStadio Giuseppe Meazza。まさに聖地。


日曜の昼過ぎ、それまでドゥオーモ広場付近をぶらぶらして、試合開始2時間くらい前に
広場の近くからトラム(路面電車)に乗ってスタジアムまで。夢にまで見たGiuseppe Meazzaの姿が目の前に現れてくる。電車を降りてすぐにチケット売り場へ。
イタリアではよほどの人気カードでない限りチケットが売り切れることもなく
当日でも買える。その状況もガゼッタなどのスポーツ紙でも確認できるのであった。
そして今日も余裕で買えた。
このスタジアムは1階〜3階まであり、スタンドの座席の色で区分されてる。
メインが赤でバックがオレンジ、サイドが緑と青。僕は赤の2階席で見ることに。
チケット代はL.45000(約3000円)と思ってたより安い。
スタジアムの中に入る前に周りの屋台や露店を見て周る。露店にはInterのチームカラーの
青と黒のマフラーや旗、そしてユニフォームを並べた店がずらりと並ぶ。
その中からお気に入りのマフラーを購入。それから屋台でパニーノを食べていざスタジアムへ。


中に入るとまず座席探し。ここでは完全に座席は指定されてしまうのだった。
なんとか自分の席に辿り着いて周りを観察。2階と言ってもさすがサッカー専用
スタジアムだけあって見やすい。周りの客も僕と同じような観光客風のひとから
地元の人たちまでいろいろ。でも過激なグループなどは緑のサイドスタンドで
固まっているので危険な雰囲気ではなかった。それでもいざ試合が始まる前には
かなり盛り上がってきてた。
しかし、人間はなんて大きな声を出せるんだろう。そう強く思わされた。
ウルトラスが声を合わせて叫べば地鳴りのように響くし、普通の人も声がでかい。
ブーイングはみな指笛ならせば耳が痛くなるほどだし、みんなオレンジなんか平気で
グラウンドに投げつけるし・・・何もかもが新鮮でしびれてくる。
野次なんか何言ってるのか分からないけれど、だいたいのニュアンスが分かるのが
面白かった。選手のプレーに一喜一憂すろ様は万国共通みたいだ。


試合はBrancaの2得点でInterが2-0で勝利。自分が見た初めての試合でInterの勝利が
見れるなんて幸先の良いスタートで嬉しかった♪
印象に残ったのがBenito Carbone。彼の活躍なくして今日のゴールは奪えなかった。
彼は若いのにすごく技術があってすごくファンタジーがあるプレーをしてくれた。
今後の活躍を期待したい。
試合全体としては、どちらのチームもそれほどゾーンプレスなど極端な戦術を
とっていないにも係わらず、とてもコンパクトなラインを引いて現代的な試合を
していたのが印象的。どの選手も上手いのは当然の事。


試合が終わると周りの人たちはそそくさと帰ってしまった。
他の観客もみんな席を離れていってる模様。みんな、そんなに勝利の余韻に
浸るってことしないんだねー。あっさりしてるもんだ。
試合終わっても残ってるのは観光できてる人たちくらい。(自分も含め)
フィールドをバックに記念写真とったりしてる人も多かった。
で、スタジアム出て自分の行動に後悔。
帰りのトラム乗り場が凄いことに・・・!ひとひとひと。約5万人くらいはいたんだし。
そりゃあ、みんな急いで帰るよな。
それでもトラムも沢山待ち構えていたし、歩いて地下鉄の駅まで行く人もいたので
思ってたより早く帰れた。しかも、帰りは人ごみに乗じて切符買わずに乗車し、
そっと降りてしまったよ。